Jizai 田んぼでの活動終了のお知らせ
突然のお知らせになってしまいますが、2019年で10年続いたJizaiでの田んぼの活動を終わりにすることにしました。
この10年、大勢の人たちに田植えと稲刈りを体験していただきました。
日本人の主食であるお米がどうやって作られ、私たちの口に入るかを、無肥料無農薬の田んぼで手作業を通して知ってほしいとの思いで続けてきました。
田んぼには様々な機能があることも感じてほしいことでした。田んぼに行くと、水をたたえた水面を渡る風は心地よく、稲の緑は美しい景観をつくって気持ちを和ませてくれます。鳥やトンボなどの昆虫をはじめ、生きものの住処でもあります。
このかけがえのない環境を守り伝えていくことの大切さを考えて、農家ではない素人の私たちが開墾から始めたことでした。
米づくりには田おこし、代掻きなどの圃場づくりと、種もみをまき、苗を育て、田植え、雑草取り、稲刈り、脱穀、精米・・・と様々な仕事があります。稲が成長するにはお日様のエネルギーと水は欠くことができません。
茅ヶ崎と塩山の二地域居住をしている私たちには水の管理は難しいことでしたが、地元の人たちに様々な形でサポートしてもらうことでクリアできました。
またJizaiの田んぼは自然豊かな山地にあるため、稲が実るまでには鹿や猪に食い荒らされることも何度かあり、その都度囲いの強化や電気柵、ネット張りなど苦労もありました。
いくつもの手作業を経てお米にしたもち米を蒸籠で蒸して、石臼で杵つき餅にしていただくのは手間暇かけた分、味わいは格別です。
既製品が簡単に手に入る現在ですが、私たちの命をつなぐ食べ物がどこからどんな過程を経てきているのか気にかけることも大事にしたいと思います。
皆さんが参加してくれた田植え・稲刈りのランチやおやつにはJizaiの田んぼでとれたもち米や小豆でお赤飯を作り、Jizaiの畑でとれた野菜を提供するメニューを考えてきました。地元のこだわりの豚肉(ワイン豚)や果物(桃やぶどうなど)も取り入れながら。
田んぼでの活動は終わりますが、Jizaiとその周りの畑は続けます。
「あしたのじぶんを元気にする農園と工房」
のコンセプトそのままに新たな農体験やワークショップを考えていきたいと思います。機会がありましたら是非お出かけください。